驚異の感染力をもつコロナウィルスのせいで、「人込みの中へ行くのならマスクは必須!」というような状況が続いています。
しかし現在、どこへ行ってもマスクが品切れ状態です。
なんでマスクが無いんだ!という声が強まる中、「無いなら今あるマスクを再利用する方法」という情報が出回り始めました。
その方法はなんと、電子レンジでチーンッ!
電子レンジを使い、消毒殺菌をするというのです!
高温でウィルスは殺菌されそうですが、繰り返し使うには具体的にどのようにするのでしょうか?
ということで、早速調べてみました。
この情報の信憑性なども、とても気になって徹底調査したので、併せて報告します。
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マスクを繰り返し使うには電子レンジで消毒殺菌!?わかりやすく説明します!
「マスクを電子レンジで消毒殺菌」という情報の出所がどこかはわかりません。
しかし無いなら無いで、次々といろんな発想ができてしまうのが人間の素晴らしいところでしょうか。
マスクを電子レンジで消毒殺菌する方法
早速、マスクを電子レンジで消毒殺菌する方法を調べてみました。
1.マスクに金属のワイヤーが入っている場合、そのワイヤーを抜きます。
※電子レンジに金属を入れるのは大変危険ですので、必ず確認しましょう!
2.マスクを霧吹きで湿らせます。
※電子レンジは、水分が発熱して物体を温める仕組みなので、水分が無い状態だと炎上する恐れがありますので、十分注意しましょう!
3.電子レンジでチンッ!します。
情報によると、30秒で大丈夫という声や、ウイルス死滅まで5分という声があります。
専門家ではないので何分が正確なのかわかりませんでした。
外出自粛のこの時期に、実験的にマスクは何分までチンッ!出来るかを調べる時間はありそうですね。
4.殺菌消毒完了
※湿っているようだったら干します。
電子レンジでの消毒殺菌する方法は以上です。
思った以上に簡単でした。
これなら誰でも出来そうですし、マスクの残り枚数が少なくなった時に試せそうです。
電子レンジで消毒殺菌の信憑性は?
電子レンジで消毒殺菌する方法は分かりましたが、気になるのは本当に消毒殺菌できているのか?ということですよね。
ネットで検索してみたら、論文でこのようなものがありました。
「簡易減菌法としてのマイクロ波照射応用の試み」
岡山大学医学部細菌学教室(指導:金政泰弘教授)
どのような内容かというと、次の通りです。
- ガラス瓶、あるいはプラスチック瓶の内側に細菌、あるいはウイルス溶液を塗ります。
- 乾燥させたものと、湿潤したものを準備します。
- この状態で電子レンジに入れた所、乾燥させた細菌あるいはウイルスは10分で死滅、湿潤させた細菌あるいはウイルスは5分で死滅しました。
つまり、どういう事かというと、電子レンジにかけられた細菌やウイルスは死滅するということです。しかも、カラカラに乾燥した状態よりも、湿らせて電子レンジにかけた方が、早く死滅するという内容です。
ここで一つ注意しなくてはいけない事は、マスクのような布での実験ではなく、瓶やプラスチックを使っての実験なので、今一つ信憑性は欠けてしまうかもしれません。
しかし、再度ネット検索してみたら、次にこんな面白いものがありました。
「電子レンジは強力な殺菌ツール」
フロリダ大学環境工学 ガブリエル教授
廃水細菌学が専門の教授が、一般家庭の電子レンジを用いて、食器洗いスポンジやブラシの殺菌能力を調べました。
- 危険な細菌を大量に含む汚水に、スポンジやブラシを浸します。
- このスポンジやブラシから搾り出したサンプル液の細菌量を実験開始前に計測し、比較対象としました。
- 同じ汚水につけたスポンジやブラシを、様々な時間で電子レンジにかけて、同じ方法で細菌量を計測し、電子レンジの効果を判定しました。
- 電子レンジ30秒で、大腸菌群はほとんど死滅しました。
- 電子レンジ2分で、サルモネラやウイルス、細菌芽砲などの90%が死滅しました。
- 細菌のウイルスは1~2分間のマイクロ波照射でほとんどが死滅しました。
電子レンジは、短時間に照射されたものの中心から熱くする力があるので、スポンジやブラシに水を含ませて、適当な時間照射すると、水分の発熱でばい菌は死滅するというのが、教授たちの狙いです。
電子レンジの殺菌効果の信憑性という点では、これらの情報は高い点数を得られるのではないだろうか。
電子レンジは物体の水分を発熱させて温めるから、岡山大学医学部細菌学教室「簡易減菌法としてのマイクロ波照射応用の試み」の実験結果で湿らせた方が早く死滅する、という説明が合点がいきます。
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マスクを繰り返し使うことに対しての声
そもそも、使い捨てのマスクを殺菌消毒して使うのは、イレギュラーと言えます。
では、電子レンジで消毒殺菌する方法以外で、マスクを繰り返し使うことは出来るのでしょうか?
電子レンジ以外のマスクを繰り返し使う方法
実は繰り返し使うマスクは、すでに売られているのです。
その様子を見てみましょう。
予約商品 マスク 4枚入り 洗える 繰り返し 使える 立体 マスク 送料無料 ウレタン製 大人用 レギュラーサイズ 花粉症対策 コロナウイルス対策 インフルエンザ 咳 風邪対策 エチケット [楽天] https://t.co/oV4AQtUsUV #RakutenIchiba pic.twitter.com/M6zYJXPFhE
— lifetime-青いうみ (@Lifetim81933687) March 10, 2020
本日到着〜思ってたより早かった\( ๑・ω・๑)┐しゅたっ
3枚入りだったので自分と両親に渡してあと白いウレタンマスクも注文してるからこれでコロナ乗り切るぞ٩(๑òωó๑)۶ https://t.co/E6HlAsOLa1— あずにぃ@日常 (@enjoy_azu2) March 7, 2020
買いに行っても無い、だったら洗えるマスクを買おう、という人が急増しています。
ウレタン製で使い捨てのマスクより肌触りも良さそうですし、顔にフィットしているように見えます。
コロナウィルスが騒がれる前からあった物かもしれませんが、認知度はそれほど無かったのではないでしょうか。
幸か不幸か、この騒動で一目置かれる商品となっています。
本来、使い捨ての物を無理に使い回しているわけではないので、心の余裕、安心感があるようです。
マスクを繰り返し使う事に対しての意見
ウレタン製のマスクのように、元々洗う前提のマスクではなく、1回使用の使い捨てマスクを洗うことについて、意見は様々なようです。
なんぼ不衛生だっつってもマスクは他人と本人の飛沫を防ぐまでしか出来ないんだから洗って繰り返し使うと雑菌がーも別にっていう派です その雑菌と新型コロナウィルスと正直どっちがやべーかっつー
— Hamuragi (@trst656) March 9, 2020
https://twitter.com/picopico_ch/status/1235853423607595008
新型コロナウィルス 対策。
素人のいい加減な対策を流さないで欲しい。
「マスク不足だから中にガーゼを入れて繰り返し使う」
→外からのウィルス対策としては意味がありません。
自分の唾付きを防いでもマスクの外側のウィルスは残ります。— 高橋 (@monsieur55) February 24, 2020
大分県のホームページの 「新型コロナウイルスについてのおしらせ」に
平面と立体のマスクの作り方と 型紙、繰り返し使う際の消毒方法が掲載されています。
PCお持ちでしたら型紙ダウンロードできます。— •*¨*•.¸¸♬︎ちば•*¨*•.¸¸♬︎ (@Ume76Momo7) February 27, 2020
https://twitter.com/YAMAZAKI1984/status/1224891851221549056
「不衛生と言われても、雑菌とコロナ、どっちがやばいか」
「マスク無くなりそうだからアルコール消毒して使うしかなさそう」
「県のHPで繰り返し使う際の消毒方法が掲載」
「不安だらけ」
マスクが無くなったら、仕方がないので、そうするというのが現状のようです。
雑菌を選ぶか、コロナウィルスを選ぶか、なんて、どちらも選びたくないですよね。
消毒殺菌をしても、埃や汚れ、死骸などがマスクに残るなら、繰り返し使いたくない、などの意見もありました。
電子レンジで消毒殺菌する方法については、こんな事も言われていました。
マスクを再利用するために電子レンジを使うという発想はなかったな~~。
効果はないと専門家は言っていますが。https://t.co/48Ua1P8VLt
— ヨースケ (@7pryQDbmp1FMQdF) March 5, 2020
電子レンジで消毒殺菌する方法、効果は無いそうです。
無い?
いえいえ、よく読んだらわかるのですが
「高温になれば表面につくウイルスは死ぬ」
と言っています。
「ただし、鼻部分の針金から火花が出たり、ゴムが溶けたりするので使えなくなるだろう。」
との事です。
やはり、使い捨て用に出来ているものを、無理に使い続けるのは難しいのでしょうか。
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まとめ
今回は、マスクを電子レンジで消毒殺菌する方法を探ってみました。
しっかりとした手順で紹介している人や
実際に恐る恐る、マスクをレンジでチンッ!してみた人など
様々でした。
マスクを電子レンジで消毒殺菌する方法はとても簡単ですが、金属を抜くことや、生地を湿らせるなど、ひと手間を掛けましょう。
この手間を面倒くさがってしまうと、大惨事になりかねません。
高温で細菌やウイルスは死滅しますが、その対象として、使い捨てマスクは該当するのか、該当しないのかなどは、個々人で、しっかりと検証してから行った方が良さそうです。
何より、そんな事したくないけど、そうするしかない状況、といった感じですから、よく考慮して行動することが大事ではないでしょうか。
参考
ヤフーニュース
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